
来春のセンバツ甲子園出場の参考となる第74回秋季北海道高等学校野球大会1回戦が10月1日、札幌・麻生球場ほかで行われました。2年連続3度目出場のクラーク国際(深川)が4−1駒大苫小牧高校を下し、今大会初勝利を飾りました。左腕エースの山中麟翔投手(2年)が9回123球の熱投。楽天・田中将大投手の母校で、2度の全国優勝を誇る強力打線を5安打1失点に抑え、自身公式戦初の9回完投勝利を手にしました。
4回表に自らの右中間への2点タイムリー二塁打などで3点を先制すると、背番号1のギアが1段上がりました。5、6、7回と3イニング連続で三者凡退。打者の手元で伸びるストレート、遅いカーブ、鋭く曲がるスライダー、チェンジアップ、カットボールの5つの球種のコンビネーションで相手バッターを封じました。「今日はリズム良く自分の投球ができた」と山中くん。麻生球場は通常の球場より外野が約10mも狭く、打者のタイミングを完全にずらさないとホームランになってしまう可能性があったため、佐々木啓司監督は「ハラハラドキドキだったけど、山中がよく相手バッターの芯を外して投げていた。素晴らしかった」とべたぼめでした。
最終回にフォアボールとデットボールなどで1点を奪われましたが、山中投手の投打にわたる活躍で、クラーク国際が創部8年目で秋季大会初勝利をつかみました。2回戦の相手は春夏連続甲子園出場中の強豪・北海高校です。山中くんは「気持ちで負けないよう、きっちり攻めていきたい」と、勇ましく話してくれました。2日後の試合もまた快投・快打を見せてくれるはず。次戦もさらなる応援をお願いします!
【第74回秋季北海道高等学校野球大会1回戦】
クラーク国際 000300100=4
駒大苫小牧 000000001=1
バッテリー 山中−麻原
三塁打 新岡歩
二塁打 山中
【次の試合】
10月3日(日)9:30〜 2回戦 VS北海高校
※無観客試合
※雨天順延